アルミ押し出しのメリット

丈夫で美しいアルミ押し出し材

アルミ押し出しで作られるパーツは、長さの長いパイプや鋼材などが主流です。

「長材」などとも呼ばれるこういったパーツは、つぎはぎなどがなく丈夫な押し出し工程ならではのものといえます。

つぎはぎがなく、滑らかなアルミ押し出し材は、丈夫なだけでなく仕上がりが美しいというのも大きな魅力です。

しかし、ベレットと呼ばれる原材料を、ところてんのように押し出して制作する生産工程では、あまり複雑なものはできないんでしょう?と思っている人もいるかもしれませんね。

ところが最近のアルミ押し出し技術はかなり進歩していて、押し出し材を形作るための金型も、さまざまなものが作られているようです。そのおかげで、最近のアルミ押し出し材はかなり複雑な形状のものまで作ることができるようになってきました。

しかも、ステンレスや鉄の角パイプの場合は規格が決まっているので、希望通りの物を作ろうとするとかなりのコストがかかってしまうのですが、アルミ押し出し材であれば、希望通りのパーツを低コストで作ることが実現できます。

他の部品と組み合わせて使うことを想定して、スライドの溝をつけたり、穴を開けたりといったことも自由自在です。

 

アルミならではの特徴

当然のことながら、アルミという金属がそもそも持っている特性は、そのままアルミ押し出し材にも継承されます。

たとえば、ステンレスや鉄といった従来の金属に比べて、アルミは軽いという特徴があります。建材や乗り物のパーツなどにアルミ押し出し材を使用した時「軽い」という特徴は大きなメリットとなります。

また、アルミ素材は一見傷がつきやすいように思われがちですが、「錆びにくい」という特徴もあります。そのため、屋外などでの使用でも高い耐久性を誇っています。

そのほかにも、アルミは丈夫だったり、加工がしやすいという特徴もあります。これらのアルミの特性を存分に生かして重宝されているのが、アルミ押し出しの技法で作られたアルミ押し出し材なのです。